米海軍の増強と早期講和の可能性



山本長官が目指した早期講和は望めなかった?
 
 山本五十六連合艦隊司令長官が、真珠湾で撃漏らした米空母の撃滅に執念を燃やしたと言われていますが、その後間もなく続々と現れてくるエセックス級空母群の規模を考えると、開戦時に存在した米空母だけでは解決にならない、とむなしい数字になります。
 また、この両洋艦隊法で建造されつつある艦(さらに日米開戦後その規模は両洋艦隊法の枠を大きく超えて拡大した)への期待が米国にあった以上、開戦時の米主要艦を撃滅しても、米国の戦意を喪失させることはできず、早期講和はとても望めなかったのでは?    
⇒ 続く   



【米海軍の増強】  
  艦隊型空母は両洋艦隊法での計画11隻(第3次ヴィンソン案3隻+艦隊法8隻)が実際には24隻(戦後竣工分も含む、終戦までに就役17隻)、同じく重巡洋艦は4隻が実際には14隻(同、終戦までに竣工11隻)、軽巡洋艦は17隻が33隻(1946年竣工分まで含む)、駆逐艦(護衛駆逐艦を含まず)は115隻が345隻(終戦までに竣工したもの)、潜水艦は43隻が204隻(同)と、両洋艦隊法での計画をはるかに超える規模の艦数が完成しています。
  (「世界の艦船」誌(海人社)2016年1月増刊号
 「第2次大戦のアメリカ軍艦」から集計)






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